「彼の失敗に失笑した」
「観客の失笑を買ってしまった」
こんな風に、「笑われた」という意味で“失笑”という言葉を使ったこと、ありませんか?
実はそれ、間違いなんです。

ヒツジン
えっ!? “失笑”って“笑われる”って意味じゃないの!?
「失笑」は「笑ってしまうこと」が正解
「失笑」の本来の意味は、こらえきれずに吹き出してしまうことです。
つまり、
「思わず笑ってしまった」
「笑っちゃいけない場面で、つい口元がゆるんだ」
というニュアンスが正しいんですね。
例えばこんなシーンで使うのが正解
- 会議中、上司が真面目な顔でズレたことを言った →「思わず失笑した」
- 教室で先生が言い間違いをして、皆こらえきれず「クスッ」→「生徒たちは失笑を漏らした」
これらは「笑われた」のではなく、自分たちが“こらえきれずに笑ってしまった”というニュアンスです。
間違いやすい使い方「失笑=笑われた」
SNSやニュース記事などでもよく見かけるのが、
- 「彼のダンスに失笑が起きた(=笑われた)」
- 「ミスして観客の失笑を買った」
というような使い方ですが、これは誤用です。
こういった場合は、「嘲笑(ちょうしょう)された」や「笑いものになった」というのが適切な表現となります。

ヒツジン
“失笑”を使って笑われるなんて、まさに言葉の落とし穴!
なぜ誤用が広がったの?
テレビ番組やネット記事などでの誤用があまりに多いため、本来の意味を知らずに「笑われること」として覚えてしまった人が増えたのが原因です。
さらに、「“失”=失敗=恥ずかしい」→「笑われる」という連想も一因です。
現在では誤用が「意味②」扱いされることも…
実は、最近の国語辞典(例:明鏡国語辞典 など)では、
「本来の意味①:こらえきれずに笑う」
「俗な意味②:笑われる」
として、両方の意味を併記している場合もあります。
ただし、公式な場や書き言葉では、本来の意味で使うのが正解。
間違って使うと「知識が浅い」と思われてしまうこともあるので注意しましょう。
類似の「誤解されやすい言葉」
| 誤用しやすい言葉 | 本来の意味 | よくある間違い例 |
|---|---|---|
| 役不足 | 能力に対して任された役が軽すぎる | 実力不足の意味で使う |
| 気が置けない | 遠慮がいらない親しい関係 | 警戒が必要という誤解 |
| 他力本願 | 他人任せにすることではない | 本来は仏教用語 |
大人でもハッとする“間違って覚えてた言葉”が満載!
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子どもと一緒に読みながら、正しい日本語の知識が自然に身につきます。
まとめ
- 「失笑」は“笑われる”ではなく“こらえきれずに笑ってしまう”こと
- 誤用が広まっているが、公式な場では正しく使いたい
- 他にも「役不足」や「気が置けない」など要注意な言葉がたくさん
📢 言葉は使えば使うほど身につくもの。今日はひとつ、正しい意味を覚えてみよう!



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